取手・小堀(おおほり)の渡し、30年ぶりの新船に乗ってきました!


関東で渡し船と聞いて思い浮かぶのが、千葉県・松戸の矢切の渡しと茨城県の小堀(おおほり)の渡しです

 

実はこの茨城県の小堀(おおほり)の渡しの運行船が30年ぶりに新船になるという事で

 

令和2年3月1日、新船 就航記念に行って来ました。

 

この日は午前中に記念式典が行われ、午後からこの日だけという新旧の舟による同時運行が行われました。

 

乗船運賃は無料で、船着き場はふれあい桟橋からのみ出航という条件付きです。

 

新しい船の乗り心地はどうだったのか、体験してきましたので

 

是非、今後行かれる時の参考にしてみてください。

 

では出発進行!

 

小堀の渡し、新船「とりで」の乗り心地はいかに!

 

この日の発着場はふれあい桟橋からのみという事で現地に到着。

 

通常であれば、渡し船の発着場は三か所あります。

 

★駐車場前船着き場

 

★ふれあい桟橋

 

★小堀

 

駐車場を完備しているのは、このうち駐車場前船着き場ふれあい桟橋のみ。

 

もっとも分かり易いのが、駐車場前船着き場になります。

 

詳細は後ほどご紹介いたします。

 

 

さて、ふれあい桟橋に着くといきなり記念品を頂きました。

 

新船就航記念のメモ帳です。濡れてもいい様にビニール付きでした。

 

おおむね船の運行間隔は一時間に一本とお考え下さい。

 

待つこと2、30分で渡し場に船がやってきました。

 

まず最初に接岸したのは旧とりで号

 

大勢の方を乗せています。

 

最初に「旧とりで号」か「新とりで号」どちらに乗りたいか聞かれました。

 

旧とりで号は今しか乗れないので若干迷いましたが、今回は新船とりで号を選びました。

 

こちらは旧とりで号。30年間、お疲れ様でした。

 

続いて新船とりで号が接岸です。

 

旧船が鉄製なのに対して、新船は軽くて丈夫なアルミ製です。

 

乗車船員は新旧問わず13名ですが、新船は自転車が多く載せられるようです。

 

パンフレットには乗車船員12名となっていますが、これは操縦者の方を入れて13名という事なのですね。

 

 

こちらが新とりで号になります。

 

新船の船体色デザインは、東京芸術大学 美術学部長の日比野 克彦氏が手掛けたものです。

 

市の鳥、カワセミにちなんだイメージとのこと。

 

とても親しみの持てるカラーリングですね。

 

 

では早速、船内に乗り込みます。

 

まずは今回の新船の売りでもある、フライングデッキへと進みます。

 

しっかりとした手すりの付いた展望デッキです。

 

やはり見晴らしが一番いいのは、言うまでもなくこちら!

 

 

そして一段低くなっている後部デッキも、ゆっくりと座りながらの乗船が楽しめる席です。

 

座席後部には天幕もあり、強い日差しもさえぎってくれます。

 

 

更に驚いたのが、通常席よりも一段下にもう一つの部屋が隠されていた事です。

 

この扉の奥に素晴らしい部屋が用意されていました。

 

エアコンも装備され、快適に乗船できるようになりました。

 

奥のモニターには全面の景色を写し出すカメラからの映像が・・・

 

豪華クルーズ船か!

 

調度品も申し分なし。シブい・・

 

数か月前に横浜の夜景クルーズで乗った船を思い出してしまいました。

 

その時の記事はこちら! 横浜ナイトクルーズ、2500円で幸せのパワースポット巡りに挑戦!

 

 

寒い日や天気の悪い日は、この席が超お勧めですね!

船内を楽しんでいるといよいよ出発の模様です。

 

再びフライングデッキへと出てみます。

 

この日限定の新旧とりで号の同時運行です!

 

 

小堀の渡し、新旧とりで号の同時運行!

 

やはり新旧の渡し船が雄大な利根川を同時進行する様は感慨深いものがありますね。

 

まず最初に出発したのが旧とりで号。

 

船体に書かれたとりでの文字が郷愁を誘います。

 

以後、ふれあい桟橋に戻るまでの間ずっと並走は続きます。

 

 

ここで新船の乗り心地なのですが、やはり旧船の出力が50馬力に対して、新船はほぼ倍の110馬力へ変更。

 

当然同じ速度で走っていても、その静かさや滑らかさは数値以上の差を感じます。

 

きっと悪天候であっても、今まで以上の安定感を与えてくれる事は間違いないでしょう。

 

 

少し進むと駐車場前船着き場が見えてきました。

 

この奥に取手緑地運動公園駐車場があります。

 

普通、この船で一周すれば、50分位の時間が掛かるそうですが

 

この日は、どの船着き場にも寄らなかった為、30分弱のクルーズ。

 

 

更に進むと、千葉県寄りの船着き場「小堀(おおほり)」が見えてきました。

 

元々この渡し船は、小堀地区の住民の為のものでした。

 

水害を防ぐために川の分断を行い、そのため生活に不便をきたした小堀地区の住民が

 

自分達の手で渡し舟 の運行を始めたのが「小堀の渡し」の始まりです。

 

 

今では他の交通の便も良くなり、もっぱら生活のための道というよりも観光で利用する機会が多くなっていますが

 

今でも一人一台の自転車や原動機付きバイクを乗せられるのも当時の名残なのでしょう。

 

 

この利根川の水は千葉県の手賀沼や江戸川の浄化にも活用されています。

 

昔ほどのきれいさではないのでしょうが、まだまだ汚染の少ない一級河川です。

 

この水質をずっと維持していきたいものですね。

 

 

ふと隣を見れば、旧とりで号が新船よりも大きなエンジン音を奏でて走っています。

 

身を乗り出して風を浴びるお子さんも、きっといい思い出になる事でしょう。

 

そうこうしている内に最初の発着場、ふれあい桟橋に戻ってきました。

 

雄大な利根川の自然と新旧とりで号が織りなすパノラマに時の経つのも忘れた楽しい時間でした。

 

 

最後に

 

通常、この小堀の渡しを楽しむために利用していただきたいのが駐車場前船着き場です。

 

取手緑地運動公園の無料駐車場の目の前が船着き場になっております。

 

ふれあい桟橋も無料駐車場が用意されていますが、若干わかりづらいです。

 

以下、取手緑地運動公園の地図を載せておきます。


毎週、水曜日と年末年始は運休日になっていますので御注意ください。

 

乗船運賃は一航路に付き大人200円、一周すると400円になります。

 

写真の赤枠が駐車場前船着き場の発着時間になっております。

 

スマホであれば写真の拡大でご確認ください。

 

また危険防止のため乗船時は用意されたライフジャケットの着用が義務付けられます。

 

今回、たまたま旧とりで号の最後の運行に立ち会う事になり貴重な体験が出来ました。

 

水戸街道の古き良き街並みを残す取手に、是非一度お立ち寄りください。

 

では、また。

 

 

 

 


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