ジオラマの作り方、簡単なのでやってみよ~!(悪魔のZ編)


先日久しぶりに、漫画「湾岸ミッドナイト」を読む機会がありました。

 

改めて読み返してみると、本当に名作ですよねー。

 

悪魔のZ、その響きだけでも鳥肌ものです。

 

ある日、アキオの耳に”Z31”の事故車が解体屋さんに入っているという情報が・・

 

早速見に行ったアキオの目の前に、運命のZが姿を現す。

 

 

今回は「湾岸ミッドナイト」の中で最も好きな、あのシーンをジオラマにしました。

 

うずたかく積まれたスクラップの中で禍々しいオーラを放つ悪魔のZ。

 

思い入れたっぷりで作ってみました、ご覧ください!

 

湾岸ミッドナイトに出てくる「悪魔のZ」とは

 

まず最初に「湾岸ミッドナイト」の作者について・・・

 

そう、言わずと知れた 楠 みちはる先生です。

 

代表作には

 

「あいつとララバイ」

 

「シャコタン☆ブギ 」

 

などバイク漫画、自動車漫画を描かせたら右に出るものはいないと言われる程の有名な作家さんです。

 

 

私も「あいつとララバイ」が大好きで、しばらくはバイク漬けの日々を送っていました。

 

話は逸れましたが、「湾岸ミッドナイト」を知らない方の為に

 

少しだけこの漫画に出てくる”悪魔のZ"についてお話させてください。

 

ジオラマを作る上で、その車の持つ歴史は非常に重要です。

 

 

とある解体所に置かれていた、一台のZ。

 

前のオーナーが確実に処分してほしいといった、いわくつきの車です。

 

世の中には不吉な車と呼ばれるものがあります。

 

 

オーナーを変えるごとに事故を起こす車。

 

そんな車と主人公であるアキオは、偶然に出合います。

 

 

その印象深いシーンがこちら!

 

引用:湾岸ミッドナイト 一巻より

いわゆる一目ぼれというやつでしょう。

 

アキオはその昔、このZを目にしたことがありました。

 

3年前、山下通りでたった一度パッと目の前を走っていったS30のZ

 

 

「となりにショートカットの女の子を乗せててさ、すげーシブいの」

 

その車が今、目の前に置かれている・・・ 奇跡の再会です。

 

天才チューナー北見が仕上げたZは、機械でありながらも自ら走る意思を見せる異形の車。

 

そして事故を重ねながらも、アキオとZは一心同体となって湾岸をひた走る訳です。

 

 

自らの走りを昇華させてくれる者にしか、そのハンドルを握らす事を許さない悪魔とよばれる車。

 

それはスクラップ所に置かれていても変わらないはずです。

 

 

強烈なオーラと目を覆いたくなるような異形の形。

 

それをどうジオラマで表現していくのか? ここが今回のキモになりそうです。

 

 

湾岸ミッドナイト、悪魔のZに着手

 

この悪魔のZ、実際にプラモデルのキットでも発売されています。

 

ただ人気でどの店も売り切れ。

 

オークションにあっても、かなり高額で取引されている模様。

 

そこで私は1/32スケールの安価なモデルを流用する事にしました。

 

オーナーズクラブから出ている「FAIRLADY 240Z」

 

定価1000円以下で手に入ります。

 

 

積み重ねる下の車には、普通の乗用車がいいと思い「トヨタ・パブリカ」を使用。

 

もちろん車体は潰れて、サビサビが好ましいですねw。

 

問題はZのもつ凄みの表現です。

 

カッターでボンネットに切れ込みを入れ、少し持ち上がっているように細工しました。

 

また一番重要だと捉えたのが、ヘッドライト付近からオイルが流れ出て、血の涙を流すような様です。

 

この角度、この部分を作るためだけに頑張ったようなものです。

 

車を積み重ねるので強度も考えて、ネジとナットで固定しています。

 

パブリカのシャーシと土台ケースをネジとナットで固定。

 

 

パブリカの屋根とZのシャーシをネジとナットで固定。計二か所接合しています。

 

ボディカラーは原作ですと、もっと濃いミッドナイトブルーなのですが

 

少し色褪せた感じとダメージが分かるように薄く仕上げてみました。

 

本当はこのジオラマにはLEDを使いたくありませんでした。

 

何故かと言うと、塗装だけで”悪魔のZ"のもつ凄み、強烈なオーラを表現してみたかったのです。

 

でも結局、簡易的なLEDを使ってしまいました。

 

これは逃げですねw

 

でもまあ、LEDを付ける事によってまた別のシーンも蘇ってきたので良しとしましょう。

 

湾岸の帝王、黒い怪鳥ブラックバードのルームミラーに突如浮かび上がるミッドナイトブルーのZ。

 

それは紛れもなく、アキオの駆るあの車。

 

待ち焦がれていた人々が驚愕の声をあげます。

 

 

「来たっ!!!!!!」

 

 

どうやら ”悪魔のZ” に憑りつかれてしまったようです・・・。

 

 

まとめ

 

楠 みちはる先生の書く漫画には、どこか陰のあるわき役が登場します。

 

全てを失いながらも悪魔のZに魅入られた天才チューナー、北見

 

ガンだと知りながら、行くとこまで行くしかないと悟る、イシダ

 

漫画でありながらも、どこかハードボイルドの小説を読み終わった感のする作品群。

 

多分そんなところに魅かれて、また今夜も湾岸ミッドナイトを読みふけっていくのでしょうね。

 

読んだことの無い人は一度目を通すことをおすすめいたしますw

 

では、また・・・

 

 

 


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