霞ケ浦の湖畔でひっそりと営業する、かすみがうら市水族館。
水族館という名前につられて、訪れると少し肩透かしを食うかも知れません。
何故なら、このかすみがうら市水族館に集められた魚達は
今現在も霞ケ浦に生息している、もしくは以前に生息していた魚達だけの水族館だからです。
カラフルな海水魚やアマゾンの巨大魚がゆうゆうと泳いでいる光景を思い描いて来場すると当てが外れます。
そうここは、今現在の霞ケ浦の生態系を学習する場所だったのです。
近年、話題になっている外来魚と貴重な在来魚。
琵琶湖に次ぐ面積を持つ湖沼、霞ケ浦の今を勉強したい方が訪れるところでした。
かすみがうら市水族館にいる、日本の在来魚たち
まずは、かすみがうら市水族館の地図を載せておきます。
このかすみがうら市水族館は歩崎公園内にある小規模な水族館です。
休館日は月曜日、開館時間は午前9時~17時までとなっています。
料金は一般 310円 小、中学生 150円です。
水族館の周りには大きな噴水池がありました。
その向こう側には広大な霞ケ浦が広がっています。
そして池の中には鯉がうじゃうじゃ。
では早速、中に入ってみましょう。
水族館の広さは大きなぺットショップ程だと思ってください(笑)
まずは霞ケ浦に住む在来魚から見ていきましょう。
在来魚とは、
もともと昔からその地域にすんでいた魚達で、人間の手によって他から持ち込まれていない魚です。
ワカサギは年魚と言って、一年しか生きる事の出来ない魚です。 よって期間限定。
多くは産卵後に死んじゃうそうです。
昔は年貢の代わりに霞ケ浦のワカサギを納めていたとの事。
ウ~ン、勉強になりますね。
続いては、金さん銀さん。 アッ、違った。
キンブナ、ギンブナです。
まずは、キンブナ。
キンブナは関東・東北地方にすんでいて、昔は普通に見られたそうです。
しかし今では准絶滅危惧種となっております。
川の流れのゆるやかな場所や用水路が住みかです。
続いて、ギンブナ。
ギンブナはよくキンブナと一緒にされてしまいがちですが、体色が違います。
エサは何でも食べます。 動物プランクトンから藻類、底生生物まで好き嫌い無し!
見習いましょう!
あとはドジョウ。 昔はどこの川にもいましたよね。
実はこのドジョウ、えら呼吸ではなく腸呼吸をするそうです。 知ってました。
冬は泥の中に潜って冬眠です。
他にも様々な在来魚が展示されていました。
特にこのタナゴ類の種類の多さにはビックリです。
また魚ではありませんが、日本古来のスッポン。 これも霞ケ浦に生息していたんですね。
思いの外、動きが早すぎて撮り切れません。
こちらは手長エビ。
大きさは3cm程のものから、20cm近くになるものまでいます。
オスの方が大きくなるみたいですよ。
という訳で、簡単に霞ケ浦に生息する、または生息していた在来魚をご紹介しました。
続いては、本来その地には生息していなく人間の手によって持ち込まれた外来魚を紹介します。
かすみがうら市水族館にいる、外来魚たち
現在霞ケ浦には、多くの外来魚が棲んでいます。
本来の日本の在来魚を駆逐する勢いで、その勢力図が塗り替えられています。
ですが、外来魚=悪という観点から言いますと
この外来魚、大陸を超えて自分達からやって来たものではないんです。
そう多くは人の手により、又一部は食料として他から持ち込まれた魚たちなのです。
中には心無い人の手によりペットとして飼いきれなくなって放流された魚もいます。
ですが、外来魚=いらない命とまでは思わないでください。
話が逸れましたが、ではここかすみがうら市水族館に展示されている外来魚を見ていきましょう。
まずは極悪非道のブラックバスです(笑)
「何、見てんだよ!」
ここのバス、かなりグレているようなので、次いきましょう。
多くの魚の卵を食べると悪評高い、ブルーギルさんです。
そして、この魚ご存じですか?
一見、ヘラブナに見えますが実はれっきとした外来魚。
名前はダントウボウ。
エサを食べまくると1mを超す大きさになる中国の魚です。
ここ霞ヶ浦には鯉に代わる養殖魚として、研究用に連れてこられました。
イヤイヤ、こんな魚までいるとは思いませんでした。
中国と言えば、忘れてはならないのが中国四大家魚(ちゅうごくよんだいかぎょ)ですね。
霞ケ浦に生息する、これらの魚も展示されていました。
こちらは中国四大家魚の中でも最も大きくなると言われているアオウオです。
最大で2m近くにまで成長します。
動きまくるのでピントが合いません。 ご勘弁を。
他にもソウギョやハクレンとよばれる巨大になる魚も収容されています。
さらにさらに、最近もっとも増えすぎて困っているというアメリカナマズ。
タイミングが合えば、霞ケ浦のどこでも釣れる魚です。
釣ってきました。 霞ケ浦でアメリカナマズ釣り、ソーセージで入れ食い!
養殖魚として持ち込まれただけあって、味は美味だとか。
あと、これに似た魚でギギという魚も展示されていました。
こちらは中部地方以西の本州、四国に分布する在来種になります。
むなびれのトゲで音を出す事ができ、その音がギギ―と聞こえるのでギギらしいです。
なんかかわいくしてますね。
他にも雷魚の小さい奴とか、見ていて飽きる事のない魚たちでした。
まとめ
ここかすみがうら市水族館では、現在の霞ケ浦の現状を学んでいただきたいというテーマがあります。
在来魚と外来魚。 相容れない魚たちですが、現実には共生しなければならないのが現状です。
簡単には、解決策の出ない問題ではありますが
是非一度親子で訪れ、話し合ってみるのもいいのではないでしょうか。
という事で、終わりです。 お読みいただきありがとうございました。
カテゴリ:地元記事(イチオシ!) [コメント:0]
コメントフォーム