2018年12月28日をもって、飲食店及び物販店が業績悪化したため
閉鎖となった牛久シャトーですが、引き続き園内の施設の見学は利用できます。
現時点では 平日、土日、祝日も営業しています。
尚、年末年始や台風等の悪天候時には臨時休業に入る時もあります。
ホームページ等でご確認してからのご来館をお勧め致します。
営業時間は10:00~16:00迄です。
今回のこの飲食店・物販店の撤退については、市民からも是非継続して欲しいという嘆願書が
牛久市に寄せられましたが、今現在においては残念ながらそのような動きは見られません。
※少しだけ明るい進展が出てきたようです。 詳しくは末尾で!
国指定重要文化財でもあり、日本初のワイン醸造所でもある牛久シャトーが
これからもこの地で踏ん張っていけるのか? その展望と見どころをご紹介いたします。
牛久シャトー、一部施設閉鎖後の現況
まずは牛久シャトーの場所から
車でお越しの場合は、牛久シャトーの目の前にある有料駐車場が便利です。
1時間、100円。 平日であれば、最大300円で止められます。
この日は平日でしたが、牛久シャトーの存続を心配していた人達がそれなりに訪れていました。
入って、すぐに目に付くレストラン「CANON」はCLOSEの看板がかかり、一抹の寂しさを感じます。
物販のスーベニアショップも当然の事ながら、閉店しています。
以前、訪れた時はこれらのお店と「神谷傳兵衛(かみやでんべえ)記念館」
だけを見て帰りましたが、ここ牛久シャトーはシャトーの名が示す通り
ブドウ栽培から醸造、瓶詰を一貫して行う醸造所だったのです。
その為に、この奥にはブドウ栽培の畑や竹林があったはずです。 ちょっと行ってみましょう。
竹林を抜けると、ブドウ栽培をしていた場所も見つかりました。
施設内には以前のレストランや醸造所の後かたずけをされている方がいらっしゃいました。
この後の運営について少し聞いてみたのですが「私達には今後の事は分からない」との事。
やはり、そうですよね。
この近くには、池もあり天気のいい日であれば散策するにはもってこいでした。
では、ここで今後も残るという「オエノンミュージアム」とやらへ伺ってみたいと思います。
施設内ですので、歩いてすぐの場所です。 私も始めて訪れました。
池には、大きな鯉が数匹泳いでいます。
ここ「オエノンミュージアム」では、オエノングループの歴史資料や主要ブランド、
企業活動などを幅広く展示しております。
中は案外広く、ちょっと懐かしい展示品などもあり落ち着ける場所でした。
「あゝ 浅草浪漫」何とも味のあるキャッチコピーですね。
では、もう一度入り口付近に戻って「神谷傳兵衛(かみやでんべえ)記念館」へ向かいたいと思います。
牛久シャトー、「神谷傳兵衛(かみやでんべえ)記念館」へ
「神谷傳兵衛 記念館」は何度も訪れた場所ですが、よ~く見てみると新たな発見が色々とありました。
園内の見学は全て無料となっています。
ここを訪れて、まず最初に見て頂きたいのが巨大な樽の数々です。
日本初のワイン醸造所が当時のままに保存されています。
二階に上がれば更に時代を感じさせる貴重な品々が陳列されています。
場内に流れるアナウンスに耳を傾けるのも、文字を読むのが面倒くさい人にはおススメです。
こちらは「除梗機」と呼ばれる機械です。
収穫したブドウを破砕したのち、この機械で枝や茎などを取り除くものです。
また、ここには当時の貴重な写真も多く展示されていました。
例えば、こちらは昭和41年に来園された女優の岩下 志麻さんです。
お美しいですね~。
巨大な樽と女優の組み合わせ。 レトロ感満載です。
更にこちらは昭和42年に来園された昭和の名横綱・大鵬ご一行の写真。
優勝回数32回にも及ぶ 第48代・横綱です。
昭和・大正浪漫があふれる、このフロアではもう一つ興味深い写真が飾られていました。
現在、浅草にある「神谷バー」は皆さん、ご存知ですよね。
シャトーカミヤの創設者 神谷傳兵衛により明治45年(1912年)、浅草花川戸に「神谷バー」は開店しました。
日本で初めてのモダンな西洋風のバーとして誕生した店は、大正時代に入って大流行する
「カフェー」にも影響される事なく、酒文化が主役である姿勢を崩しませんでした。
そしてそれは3階建てのビルとなった今も変わっていません。
その当時の「神谷バー」の写真がありました。
昔にしては、モダンな建物だったのでしょう。
もちろん、ここでのメニューの主役は今なお人気の高い「電気ブラン」でした。
もともとは薬用として売られていた輸入ブランデーに、ワイン、ジン、ベルモット、キュラソー
などをブレンドし、日本人の口に合うよう作られた香り豊かなカクテルです。
その時代の商品なども展示されています。
またどこか懐かしく、温かみのあるブリキ看板などは私にとってはたまらない品々です。
どうぞ、一度時間を見つけて訪れて下さい。
ここには、明治、大正、昭和を彩った様々な品が所狭しと飾られています。
まとめ
現在、大都市への一極化が進み地方のこのような歴史ある観光地が 閉鎖 を余儀なくされています。
それは多分、どの地域においても避ける事の出来ない問題でしょう。
国が行政がといっても、そこには限界があるはずです。
かたや、国内においては過去類をみないインバウンド効果が表れているのも事実です。
これからは、外国人観光客にもどんどんアピールしていかなければならない時代。
いつまでも残しておきたい風景を守るために我々も、もう少し頑張っていきましょう。
追記 2019・3・2
3月1日付けの産経新聞にて、牛久市と施設を所有する「オエノンホールディングス」が
牛久シャトーの存続に関して包括連携協定を結んだと出ていました。
これは、牛久市とオエノンホールディングスが市民の声に応えたいという事で
☆今後もシャトーカミヤ旧醸造施設の保存活用・公開活用を続ける
☆飲食事業ではプロの飲食業者を招き入れて再開させる可能性はある
といったものです。
飲食店に関しては、いつ頃再開と明記はされていませんが「その可能性はある」
との事で大きな進歩だと思います。
今回の件は、市民の声が行政を巻き込み動かした素晴らしい事例となりました。
今後の発展を見守りたいと思います。
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