美浦トレーニング・センター見学、ドラマの舞台裏!(後編)


今回は、事前予約が必要な美浦トレーニングセンター施設見学に行ってまいりました。

 

前回は、事前予約が必要とは知らず出かけて行ったのですが、

 

今回は予約してキッチリ中まで見せて頂いたので、詳しくご説明できると思います。

 

 

前回は、ミニ競馬博物館「ターフプラザ」内のご紹介記事になってます。

 

美浦トレーニング・センター見学、ドラマの舞台裏!(前編)

 

秋晴れの下、茨城県稲敷郡美浦村にある美浦トレーニングセンターにお邪魔しました。

 

美浦村の人口1600万人のうち、競馬関係者が占める割合は家族も含めると三分の一にもなるという、

 

ここ美浦村。 JRA日本中央競馬会を支える人達の息づかいを追いかけました。

 

美浦トレーニングセンター見学,出発です。

 

集合は朝の9:50分、美浦トレセン内にある広報会館です。 参加人数は名。

 

というか9名が上限になっています。

 

なぜかといいますと、美浦トレーニングセンターの敷地は約224万平方メートルもあり、

 

東京ドームの約48倍にもなる広さです。 その為、見学には車を使います。

 

 

その車の乗車定員が10名で運転手兼ご案内役のスタッフさん1名が乗り込むと、

 

残りは9名という事だったのです。 納得!

 

 

ご挨拶ののち、早速9名を載せた車は美浦トレセン敷地内へと入っていきます。

 

まず最初に見せてくれたのが、競走馬を運ぶ大型のトランスポーターでした。

 

エイシンフラッシュ号です。

 

エイシンフラッシュといえば、2012年の天皇賞での出来事が思い出されます。

 

2012年の天皇賞は「天覧競馬」として行われました。

 

勝利を掴んだデムーロ騎手は、スタンド前でエイシンフラッシュから降り、

 

両陛下に向かって深々と一礼を捧げました。

 

その光景を見た人にとっては、忘れる事の出来ない馬でしょう。

 

 

その名を冠したトランスポーターという事は、エイシンフラッシュ号専用の運搬車?

 

と思ったのですが、特にその辺は関係ないようでした。

 

このトランスポーター、いくらだと思いますか? ナント、6000万円だそうです。

 

 

ひ~、凄すぎ!  でもそのスペックを聞いて納得しました。

 

とにかく、サスペンションがハンパないそうです。

 

 

移送する競馬場のなかには片道24時間を超える場所もあります。

 

当然、競走馬はその間、立ちっぱなしなわけですが、その競走馬の命ともいえる足を守るために

 

路面のショックを極力和らげる工夫が随所に施されているそうです。

 

 

トランスポーター内では関係者がしっかり睡眠もとれるように作られています。

 

そして乗馬定員?6頭ほど積めるところを、あえて4頭位に抑えて運搬しているそうです。

 

また、面白かったのが、どのトラックにどの競走馬が乗っているかは、極秘だそうです。

 

 

勝ってほしくない馬だと、そのトランスポーターの進行の邪魔をされる危険性があるからとの事。

 

イヤ~大変ですね。

 

 

では、いよいよ厳重な警備が施された敷地内へと我々を乗せたワゴン車が入っていきます。

 

警備員さんに乗車人数を報告後、入場になります。 一般の人では立ち入れない場所です。

 

ジョッキーの方達も競馬開催前には外部との連絡を一切遮断される厳しい側面をもつ競馬。

 

 

それを一瞬だけ垣間見る事ができる時間でした。

 

ゲートをくぐり、向かった先は上から調教コースが見渡せる坂路タワーでした。

 

エレベーターで上まで登ると南調教馬場と直線の急斜面を使った

 

トレーニングが行える坂路コースがあります。

 

南調教馬場には、ダート、ウッドチップ、内芝・ニューポリトラックなどのコースが設置されています。

 

ここでは、調教時の馬の安全を図るために、蹄で掘り起こされたダートコースへのハローがけ、

 

冬は凍結防止の散布、夏は散水など、徹底した馬場の管理が行われています。

 

また、定期的にダートコースの路盤改修工事なども行われます。

 

 

昔は、競走馬のタイムを知るためにバーコードの付いたゼッケンを付けて走っていたそうですが

 

現代では、ゼッケンにICチップを入れたものに変わっています。

 

見学ツアーではその辺の現物を実際に見せてもらいながら、説明してくれます。

 

 

そしてタワーからは、多数のモニターを使い競走馬の育成、調教に専念しています。

 

さて、いよいよ実際のコースに足を踏み入れます。

 

 

美浦トレセン、馬場に赴く

 

我々が案内されたのは、ウッドチップが敷き詰められた坂路コース。

 

際に入ってみるとふかふかの踏み心地。

 

これはクッションのきいたウッドチップ(木片)で脚部に不安のある馬でも

 

安心して走る事が出来るように設計されているとの事。

 

本当に柔らかく、足が沈みます。

 

今回、間近で走っている場面を見れなかった訳ですが、聞いてみると馬はとにかく暑さが苦手との事。

 

なのでトレーニングも暑くならない早い時間帯に行うそうです。

 

そういえば集合前に広報会館4Fから、南調教馬場を見ていたらしっかりと走っていました。

 

 

さて、ここでまたまた貴重なお話を聞けました。

 

昔、関西の競馬場は関東に比べ坂がない平坦なコースであったため、

 

関西馬が関東の方に遠征にくると、競馬場の急坂で故障が相次いでいたそうです。

 

 

そこで関西馬の低迷がにあると関係者は考え、栗東トレーニングセンターに坂路を作り

 

以来,関西馬は東京や中山の東日本でのレースを席巻するようになります。

 

 

今、高低差約18メートルを誇る美浦トレセンの坂路コースですが、

 

関西馬に一矢報いるため、この坂路の傾斜を大きくする計画があるそうです。

 

かなりの費用が掛かるそうですが是非、実現してもらいたいものです。

 

(5年先位を目途にと言ってましたが、これは内緒です・・)

 

 

続いて有名な競走馬スイミングプールにお邪魔しました。

 

ここは平成3年に開設された屋内プールです。

 

オールシーズン使用可能で、水温、室温はコンピューター管理されており、

 

年間を通じ24℃~25℃に保たれています。 このプールを使う事のメリットが

 

このようなものです。 何よりも、水泳トレーニングの最大のメリットは、

 

脚部への負担がなく運動出来る事でしょう。 また、心身のリフレッシュも大きいといいます。

 

 

美浦トレセンでは激しい追い切りをした次の日は、ここでゆっくりリラックスするそうです。

 

「厳しく、そして無事に育てたい」という美浦トレーニングセンターの思いが詰まった場所です。

 

 

プールを使った運動後は、シャワーを浴びて更にリフレッシュです。

 

以前、ここに来られた方が「ここで泳げるの?」と聞いたそうですが、

 

ここの水は何年も変えてないそうです(笑)

 

馬は皮膚が薄い為、人間の使うプールのように塩素はつかえないそうです。

 

ただ、しっかりと機械により消毒はされていますので、念のため。

 

 

次に向かう場所は、坂路で強い運動等を行った後に帰る馬道です。まだ、読んでくれていますか?

 

ハイ、それでここは馬たちがリラックスできるように、自然の景観を残した場所です。

 

チョット、写真が遠くて分かりずらいのですが、右手の電柱のようなものに箱が取り付けられています。

 

何だと思いますか?

 

これは、スピーカーでここから鳥のさえずりを流していたそうです。

 

とかく、苛立ちがちな馬の心を和らげたい、リラックスしてもらいたいとの一心で考えたのでしょう。

 

ただ、その内にこの木々に自然と鳥たちが住むようになり、このスピーカーは使われなくなったそうです。

 

 

 

最後に向かうのは、馬との触れ合いが楽しめる乗馬苑です。

 

ここに向かう途中、いろいろな厩舎を案内してもらいました。

 

厩舎とは、調教師が管理する施設です。 古い厩舎と新しい厩舎が立ち並んでいます。

 

 

当然、誰しも新しい厩舎がイイのですが、

 

ここでは不公平をなくすために機械の抽選で場所を決めているそうです。

 

厩舎ごとに、調教師の方が自費でいろいろ工夫を凝らしています。

 

その辺も見ていて楽しめる場所になっています。

 

手前の緑色の柵は、馬が移動する道です。 車も通ることがある道です。

 

もちろん一般の方が入る事は出来ませんが、車で通行する際も馬が通れば馬を優先させて

 

走らなければいけない道です。 ちなみに新しい厩舎地域はこの柵がありません。

 

柵が無いことで馬に開放感を与えるのが狙いとの事です。

 

 

いよいよ、乗馬苑です。 ここでは、近隣のお子さん達?が馬の世話をする代わりに

 

乗馬に親しめるような環境を提供しています。

 

乗馬苑に入ると元気のいい見事な挨拶をしてくれます。

 

 

ここに入るためには狭き門があるのか、皆さんしっかりとしたお子さん達でした。

 

近い将来、この中から有名なジョッキーが誕生するかも知れませんね。

 

 

ここには、現役を引退したサラブレッドが飼育されていました。

 

先程のお子さん達や近隣の方達が世話をされているとのこと。

 

近くで見る、サラブレッドの無駄のない筋肉にほれぼれします。

 

また実際のサラブレッドの大きさにも驚かされます。

 

 

エサを見せてもらいました。 馬の大好物はニンジンかと思いきや、

 

しっかりと配合された数種類の固形状のものでした。 これは、そのうちの一種類です。

 

奥に進むと、ナント、サトノヒーローがいました。 元気にニンジンを食べています。

 

 

サトノヒーローの父親は、ディープインパクト

 

競馬に興味のない人でもこの名前だけは知っているでしょう。

 

ディープインパクトのデビュー前の追い切りに乗った時、武豊はまさしく「衝撃」を受けたそうです。

 

 

のちに武騎手は、ディープインパクトの走りを「飛ぶ」と表現したそうですが、

 

2005年の東京競馬場で14万人の観客がそれを目の当たりにすることになります。

 

また、最近人気の藤田菜七子ジョッキーも騎乗した馬もいますし、競馬ファンには本当に楽しめる一日でした。

 

 

まとめ

 

この美浦トレセン施設見学、所要時間は約1時間半位でした。

 

土曜日・日曜日しかやっていませんが、定員に空きがあれば誰でも見学することが可能ですので

 

JRAの深部に触れてみたいという方は是非とも訪れてみてはいかがでしょうか?

 

 

約1000の厩舎があり、騎手、調教師、厩務員の方々が競走馬を鍛えているこの美浦トレセン施設、

 

見学しておいて損はないですよ。 では、また・・・。

 

 

P.S

最後に、施設見学が終わるとナント、お土産を用意してくれていました!

 

美浦トレーニングセンターの馬のボールペンとメモ帳でした。

 

そして、最後まで丁寧に解説して頂いた広報会館の皆さん、本日は大変ありがとうございました。

 

 

 

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