以前、テレビで星野リゾートで働く人の特集をやっていました。
全てのスタッフが独自の判断で接客をこなす姿は見ていて大変新鮮なものでした。
でも、勝手に自分の判断でそれを行っていいの? と心配になったのも事実です。
しかし、ここに急成長をとげた秘密が隠されていたのです。
今、国内においても働き方改革が大きく取りざたされています。
でも本当にそれを活用している企業がどれほどあるのでしょう。
そんな視点から少しだけ、星野リゾートの秘密を探ってみました。
星野リゾートが成功した秘密とは?
星野リゾートと言うと、一泊10万円を超す施設もあると聞きます。
国内で言えば、立派な高級ホテルの一角となります。
現在、この星野リゾートは国内外に37か所の施設を運営していて、
その中には高級リゾートの「星のや」、温泉旅館の「界」、ファミリーや女性客向けの「リゾナーレ」
などの様々なブランドを抱えています。
ですが、星野リゾートも最初からうまくいったわけではないようです。
試行錯誤の末に、現在の星野リゾートでは自分の判断でサービスを行う事が
ルールになったと言います。
一例を挙げると、2泊するお客さんでしたら一泊目が終わって外出している時に、
掃除と共に部屋の模様替えをして、より快適に過ごせるように手直しをするのです。
そして驚くことに、それが個人の判断でなされるというのです。
よく、一般企業でも言われるのが
「あなたたちは個人経営者です。 その位の気持ちで仕事に取り組んでください!」
といった言葉です。 一度くらい聞いたことがありませんか(笑)
ですが、その気になって本当に自分の判断で接客等のルールを変えたら、
きっと怒られるのが関の山です。
しかし星野リゾートでは、「言いたいことを言いたいときに言いたい人に言っていい」
とトップダウンされています。
確かにその場を収めるマネージャーはいるはずです。
ですが、それは仕事上の役割であって、言いたい事も言えない「偉い人」ではないのです。
上から、言われたことをただ淡々とこなす、もっとも働くうえでモチベーションが下がる瞬間です。
しかし、これが働くという事、我々はそう教え込まれてきました。
ですが、それは他にもっと魅力的な仕事があれば、いつでも離脱する危険性を秘めているという事です。
現在、星野リゾートの1年目の離職率は10パーセント前後だそうです。
これが多いのか少ないのかは、この先の運営に大きく関わってくるでしょう。
星野リゾートから教わる新しい働き方とは
そもそも管理職というものは、
自分の指示でどれだけ周りの社員が動いてくれるか、そこが腕の見せ所な訳です。
しかし、このように社員が自分の判断で仕事を行えば、
そのことに対して納得のいかない管理職も出てくるはずです。
そのような事で、当初は管理職が辞めていくケースも少なからずあったそうです。
そして、それも乗り越え今の星野リゾートが出来上がっているのです。
働き方改革と言うと、とにかく「残業はいいから、早く帰れ」という変な改変ばかりが目立ちます。
電通の事件があって以来、何か事が起これば経営者責任をとらされるからといった
風潮を重んじているのも現実です。
ただ我々が本当に働き方改革に求めている事は、そんな事ではなく、この星野リゾートに見られる
「自分で考えるから、楽しい。 モチベーションが上がる」
といった働く事の本来の喜びなのではないでしょうか。
以前は星野リゾートも人手不足に悩んでいました。
そして辞めていく人達が口を揃えて言っていた言葉が「仕事が面白くない」だったそうです。
その原因を追究し、更に経営という根本も強めた方法が
星野リゾートの屋台骨になっているのは疑いようのない事実です。
まとめ
今の世の中に於いては、会社勤めが本当に幸せなのか?といった声が増えてきています。
現実に、ネットを通じて会社員よりも多くのお金を稼いでいる方達もいます。
やりたくもない仕事で安定を手にするよりも、「厳しくても人に喜ばれる仕事をしたい」
そんな若者も潜在的に多数いるのも事実です。
でも本当は、今いる会社でやりがいのある仕事を続けていければ、それに越した事はないはずです。
多分ですが、これから伸びていく会社というのは、
そんな声を拾い上げてくれる会社なのではないでしょうか。
偉そうな事をいえる身分ではありませんが、少しそんなことを考えたので書かせていただきました。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。
アッ、それからここに掲載している写真は星野リゾートとは一切関係ありませんので、あしからず。
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