第51回 全日本大学駅伝、箱根路を占う怪物たちの競演


伊勢路を駆け抜ける、全日本大学対抗選手権大会の幕が切って落とされました。

 

大会二連覇を狙う、青山学院大学。 2019年出雲駅伝覇者の國學院大學。

 

そして東海、東洋、駒澤といずれも強豪ひしめく大学がしのぎを削るこの大会。

 

今大会に於いても、その頭角を現してきた令和の怪物たちが

 

日本学生最強の名を求め、熱い戦いを繰り広げました。

 

 

この後続く、箱根駅伝に向け注目すべき選手などをクローズアップしながら

 

第51回 全日本大学駅伝を振り返ってみたいと思います。

 

第51回 全日本大学駅伝、序盤戦

 

全8区からなる全日本大学駅伝。 まずは第2区に於いて注目を集めたのが

 

今大会、初出場となる東京国際大学でした。

 

2区スタート時に於いて14位だった順位を、何と1位にまで詰めてきたのです。

 

 

大きなどよめきが周囲から巻き起こる中、3区に於いても桁違いの怪物が注目を集めます。

 

東洋大学4年生のキャプテン、相澤 晃選手です。

 

学生ナンバー1の異名をもつ 、この東洋大学のエースはその走りに於いて

 

桁違いの速さを見せつけました。

 

かって箱根駅伝で、花の2区に於いて留学生ランナー達が異次元の速さを見せつけた時

 

人々は「まるで一人だけ、違う競技をしているようだ」と称賛しました。

 

今回の相澤選手の走りも、それに近いものがあったのではないでしょうか。

 

 

結果10人抜きを成し遂げ、区間賞と区間新記録を達成しました。

 

またその走りに感化され、3区を走る上位3位までの選手も区間新記録を塗り替えています。

 

 

2020年の箱根路では、花の2区を任される予想です。

 

第96回 箱根駅伝において、最も目の離せない選手の一人となることでしょう。

 

 

さてレースですが、4区スタート地点の四日市第三中継所での順位は

 

1位、東洋大学 2位、城西大学 3位、東海大学となっています。

 

昨年の覇者、青山学院大学はこの時点では7位通過です。

 

勝負処となる4区には、東洋大学は今西 駿介選手を起用。

 

今年の箱根復路で6区に於いて、好スタートを切った印象深い選手ですね。

 

追う東海大学は西田 壮志選手を起用。

 

 

この選手も今年の箱根5区、山の神が集結するコースで2位に入った実力のあるランナー。

 

逃げる東洋、追う東海。 まるで年明けの箱根路の再現を見ているようです。

 

そして第95回箱根駅伝で青学を復路優勝に導いた、鈴木 塁人選手 は7位で通過。

 

いよいよレースも後半、5区の鈴鹿中継所に選手がなだれ込みます。

 

 

第51回 全日本大学駅伝、後半戦

 

5区に於いては、1位東洋と2位東海が入れ替わりレースは予断を許さぬ展開になっています。

 

ここでの区間賞は2019年出雲駅伝の覇者、國學院大學の青木 祐人選手が勝ち取りました。

 

6区からは過去例を見ないほどの混戦模様を呈してきます。

 

東海大学は今年の箱根で、見事10区に於いて総合優勝のテープを切った郡司 陽太選手が逃げ

 

それを東洋大学が追いかけます。 終盤順位を上げてきた青山学院大学が3位に浮上。

 

またしても、三つ巴の戦いが繰り広げられます。

 

 

そしてレースは終盤の山場ともなる、各大学のエースが名を連ねる7区へと入っていきます。

 

ここで青山学院大学は新エースの吉田 圭太選手が登場。 最後の8区、飯田 貴之選手へと

 

必勝パターンを繰り出す作戦。

 

 

1位をひた走る東海大学 松尾 淳之介選手と青学の吉田選手による激しいトップ争い。

 

目まぐるしく入れ替わる順位。

 

そして、ひたひたと忍び寄る東洋大学の定方 駿選手。

 

更には直近の出雲駅伝で鮮烈デビューを果たした、駒澤大学1年生の田沢 廉選手

 

信じられないスピードでレースに加わります。

 

結果、7区の並みいるエース選手を抑え見事、区間賞を奪い取るという快挙達成。

 

 

先日の出雲駅伝でも初出場ながら3区で区間賞を奪った、このスーパールーキー。

 

東洋大学の相澤 晃選手と共に、箱根でも目の離せない逸材です。

 

 

8区でも、1位青学、2位東海、3位東洋が激しい首位争いを繰り広げていきます。

 

ここで最初に仕掛けたのが、東海大学の名取 燎太選手。

 

それを追う青山学院大学の飯田 貴之選手。 東洋の宮下 隼人選手。

 

また4位の駒澤大学もそれに追いすがっていきます。

 

ゴールとなる伊勢神宮が近づく中、8区で各大学が最も警戒していた出雲駅伝優勝の立役者

 

國學院大學の土方 英和選手が注目を集めましたが、その土方選手をもってしても追いつけない

 

東京国際大学1年生のL.ムセンビ選手が区間賞を叩き出します。

 

 

しかし時すでに遅し、トップに立ってからは冷静なレース運びで先頭を守った

 

東海大学の名取 燎太選手が逃げ切り、16年ぶりの優勝となりました。

 

以下、シード権が与えられる8位までの順位成績です。

 

  • 東海大学
  • 青山学院大学
  • 駒澤大学
  • 東京国際大学(初出場・初シード)
  • 東洋大学

 

6位 早稲田大学

 

7位 國學院大學

 

8位 帝京大学

 

 

まとめ

 

今年度の箱根駅伝に次いで大学駅伝2冠を達成した、東海大学。

 

そして連覇をことごとく阻止された、青山学院大学。

 

あと少しの所で優勝を阻まれ続ける、東洋大学。

 

名門の名を再び世に問う、早稲田や駒澤。 出雲の覇者、國學院。

 

近年類を見ない戦況となった学生駅伝の次の舞台は、もちろん箱根です。

 

 

今回の大会でも目覚ましい活躍を見せた、怪物たちの競演が

 

あと少しで始まります。

 

 

 


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