車を運転する以上皆が皆、任意保険に加入しているのは当たり前!
誰でもが、そう思う事でしょう。
しかし何らかの理由で任意保険にすら加入していない車も、路上には存在します。
もしそんな相手の車と交通事故に遭遇したらあなたはどうしますか?
私もそのような相手に車をぶつけられてしまいました。
ほぼ車は大破です。
しかし本当の悲劇はここから始まります。
もしあなたが今現在そのような目に遭われているとしたら、多少の参考にはなるかもしれません。
想像を絶する現実は我々の日常に潜んでいます・・・
無保険車との交通事故! 車検も切れている!?
実はこの事故、以前このブログでも紹介させてもらった、逆突事故の翌月に遭遇したのです。
その記事はこちら 交通事故における保険会社の判断は公正ではない!(逆突編)
本当に嫌な事は重なる時は重なりますね・・
この日、私は仕事も終わり車で自宅に向かっておりました。
2月上旬、珍しく関東地方に雪が降った日でした。
雪は朝方に降って帰宅時間には完全に止み、ノーマルタイヤでもゆっくり走行すれば、ほぼ危険のない状態。
ちょうど写真のような感じでしたが、路肩にはまだ溶け切っていない雪が残っています。
当然、速度を落とし走行している時に突然! 本当に突然でした。
対向車が右折待ちの車に追突!!!
追突した後ハンドルをこっちに切ったので、センターラインを越えて私の車線に突っ込んできました。
「ひっ」
こちらは速度を落としていましたが、相手の車は結構なスピードが出ており
見事 正面衝突!!!
一気に車体は左路肩の縁石迄持っていかれ、ガラスは割れ、エアバックが作動。
幸いにもハンドルに添えていた左手の親指を軽く痛める程度のケガで済みました。
この事故では私の他に、その前の段階で 追突された車の方もいます。
雪の残った道での、大事故です。
すぐさま警察が駆けつけ、事情聴取が始まりました。
一通り、こちらの事情聴取も終わり突っ込んできた相手を見てみると・・
携帯で話をしながら、たばこを吸っています。
そう言えば、事故が起こってからまだ一度も相手からの謝罪は聞いていません。
自分の車を見てみると、左の路肩に押し付けられて足回りは大きく曲がっています。
どう見ても廃車コースまっしぐらです。
それなりの年数が経っている車ですが、つい先日タイヤなども換え車検で20万近くかけたばかりです。
何とも、言いようのない怒りが湧いてきました。
追突された車の女性ドライバーは首を押さえています。こちらにも謝罪なし!
相手は電話中でしたが
「すいません、たばこを吸ってる暇があったら、まず最初にこちらの体を気遣うのが先でしょう!」
思わず、言ってしまいました。
雪が残っていたため、急ブレーキをかけたが止まれず追突。
わざとでは無いのでしょうが、こんな日にスピードを出し過ぎです。
すると相手から意外な言葉が・・
「清再等一下・・・・・・」
ハイ、終わりましたw
すると、近くにいた警官が体を寄せてきて、こう言うのです。
「中国の方のようですね、それで言いにくいのですが任意保険は入っていない様です」
「あと、車検も切れていますね・・・」
ハイ、終わり~!!!
お先、真っ暗です。追突された女性の方と二人で大きく肩を落としてしまいました。
この後、相手と交渉を開始します。
どう責任取ってくれるんですか~?
実はこの中国の方、れっきとした日本のサラリーマンのご様子。
たまたま、任意保険の満期が来て継続を怠っていたようです。
(でも車検切れはまずいだろ)
私の車の修理費を見積もってみると、軽く100万円超え。
しかし、それを一括で払う事は無理との話。
車検も切れていたので相手の自賠責保険も使えません。
治療費は自分の自賠責保険を使い保証されました。
あとで向こうに請求するのでしょう。
問題は車をどうするか?です。
今回の事故のケースは、相手のセンターラインオーバーによる衝突事故。
センターラインを守るという事は、信号を守る事と同じくらい運転の基本になります。
もし、こちらに過失割合が出るとすれば以下のケースです。
★こちらがスピ―ド超過をしていた。
★センターラインを越えてきた時点で、ブレーキを踏めるのに速度を落とさなかった。
★左側に避けるスペースがあったのに、ハンドルを使い回避しなかった。
ここで大事なのが、あくまでも一般的な動作で事故を回避するという事です。
急ハンドル、急ブレーキでの回避行動ではありません。
全ての方がプロドライバーの様な運転技術で事故を防げるものでは無いからですね。
そこは考慮されます。
という訳でこの事故に関しては、過失割合は100:0です。
途中、日本語の分かる家族の方に出てきてもらい交渉を続けたわけですが
「知り合いの弁護士に聞いたら、今回はそちらも動いていた訳なので過失割合が出るそうですよ」
と言われました。
「ではその弁護士さんにここで電話してみてください。私のどこに落ち度があるのか聞いてみますから」
今回は先程の過失割合が発生する部分は全て当てはまりません。
説明して了解を得ました。
結局、車の経過年数等も考慮に入れ、双方で弁償してもらう金額を決めました。
もちろん一括では無理との事で分割になりました。
ただ私への支払い以外にも、もう一方への支払い、そして反則金も発生しているとの事。
分割とは言え正直払ってもらえるのか、不安は尽きません。
ここで車両保険に入っていれば、とりあえずは自分の保険会社でそのお金を立て替えてくれるところですが
数年前に車両保険は外していたのです。
詰まるところ、このような約束は結局はただの口約束です。
一度どこかでほころびが出れば、そのままうやむやになる事でしょう。
それを防ぐ手段として思い付くのが、一般的にはあまりなじみのない公証役場です。
この公証役場は法務省が管轄する国の機関です。
市役所とは関係ありません。
離婚における養育費や慰謝料の支払い等で、公証人が公正証書の作成を行ってくれる場所です。
電話で相談したところ、5000円で事故の支払いに関する証書を作ってくれるとの事。
もちろん、双方の出席が求められます。
ただ聞いたところによると、結局支払いが滞っていても
払えるお金が無ければ、それまでとの事。
給料からの支払いを命じても、最低限生活するためのお金は残しておかなければなりません。
取り合えず、この事故に関しては相手の方を信頼して払ってくれるのを待つことにしました。
相手の方が誠意を見せてくれない等であれば、公証役場を利用するのも一つの抑止力にはなる筈です。
気になる方は相談してみる事をおすすめします。
まとめ
最終的には、多少最後はうやむやになりましたが、何とか支払いの形は残せました。
事故に遭われた際に相手が保険に入ってないと分かっただけで、かなり混乱しますが
まずは落ち着いて次の対処法を考えましょう。
間に入ってくれている警察や公証役場等で、事情を伝え相手の勤務先なども
その場できっちりと確認しておくべきです。
うやむやにするのを防ぐため、第三者にも話の要点を聞いてもらいましょう。
言った言わない等の子供のケンカを防ぐためにも、大事な約束は書面として残す事も大事です。
まずは身近な保険会社等に相談することをおすすめします。
コメントフォーム