交通事故における保険会社の判断は公正ではない!(逆突編)


何やら、凄いタイトルを付けてしまいましたが、これは私が実際に経験した出来事です。

 

この件に関わるまでは、交通事故に巻き込まれた場合、保険会社は中立で公正な判断

 

してくれるものだと信じておりました。 しかし! それはとんでもない間違いでした。

 

その時の私の心中は「そんな馬鹿な事がまかり通っていいのか?」といった感じです。

 

ですが世の中には我々の理解を超える事が実際にゴロゴロしているのも事実なのです。

 

 

もし、あなたが私と同じような逆突事故で苦労されているのなら多少は参考になるかも知れません。

 

いずれにせよ、あまりに呆れるような、この話を聞いて頂けますでしょうか・・・。

 

交通事故の際、保険会社の言いなりになってはいけない!

 

まず最初に、事故の形態からお話します。 俗にいう逆突というものです。

 

止まっている我々の車に対して、前にいる車がいきなりバックをしてきて追突したわけです。

 

 

自分が完全に停止している状態で、相手がバックしてきて自分もとっさにバック出来ない場合

 

当然、過失割合は100対0になります。 この時にクラクションを鳴らしたかは関係ありません。

 

 

もちろん相手がバックしてきているのに自分が直進を続けた場合は過失割合が出る場合もあります。

 

今回はこちらは完全停止中だったので、自分の加入している保険を使う必要もなく

 

相手の保険会社 対 私個人の話し合いとなりました。

 

期日は1月2日。 家族で初詣を終え、ショッピングモールで買い物をして

 

帰路に着く駐車場で出口待ちをしていた時です。

 

 

この日は非常に混んでいて、出口まで辿り着くのも一苦労といった感じでした。

 

車はまったく動かない状態で、いきなり我々の前の車がバックを始めました。

 

それもすごいスピードで!!!  クラクションを鳴らす暇もなく、

 

ドッ~カ~ン!!!

 

「ナ、ナンデ?」

 

ちなみに、我々が乗っていた車は3日前に納車されたばかりの娘の新車でした・・。

 

一気に正月気分は吹き飛びました! 後で分かった事ですが前の車は買い物に来ていて、

 

後ろの駐車スペースが空いたのでそこに急いで車を止めようとしたそうです。

 

 

後ろも確認せず、いきなりのバック。 気持ちは分かりますが、あまりに短絡!

 

小さいお子さんを連れた、若いお母さんでした。

 

 

ここで私は致命的なミスを犯してしまいました。

 

誰がどう見ても、完璧な相手のミス。 又、正月という事もアリ、警察を呼ばなかったのです。

 

 

相手の方は降りてきて、平謝り。 「全て、保険で弁償致します!!」

 

とりあえず、その旨を紙に一筆書いてもらいました。

 

(後で知ったのですが、そういった事故の現場での一筆はあまり意味をなさないそうです)

 

 

という訳で、正月という事もあり仏心を出して警察は呼ばない事にしたのですが、

 

これが大きな間違いでした・・・。

 

そうこうしている間に、保険会社から電話がかかってきました。

 

正直、こちらとしては納車されたばかりの新車。 直したところで事故落ちは免れません。

 

新車で返してもらいたいというのが本音でした。

 

 

ところが、返ってきた一声は耳を疑うものでした。

 

 

 

「当社としても検討した結果、50対50の過失割合でいかがでしょう?」

 

 

「:(;゙゚'ω゚'): ハッ!!! 何いってるの?」

 

 

 

「当社の契約者様がバックしようとした時、後ろに車はいなかったと申しております」

 

「どこからか、進入されたのでしょうか?」

 

 

「イヤイヤ、私どもは停止しておりました。 大渋滞で全ての車は止まっていました」

 

「それを証明するものはお持ちですか?」

 

 

「いや、それを言うならその時後ろに車が居なかったと、あなたは証明出来るのですか!」

 

「私はその場にいなかったので何とも申し上げられませんが・・・。」

 

 

 

この人は何を言っているのでしょう??? これが損保の人間!!

 

 

 

黙って聞いていると、更に怒涛のような攻撃・・

 

「それに現場で何か警察を呼ばれると、困るような事情でもあったのですか?

 

非常に警察を呼ぶのを嫌がっていたそうですが・・・」

 

あの日は小雪の舞うような寒い日、相手は全面的に非を認め、回りの目撃者も多数。

 

更に幼い子供も不安げに母親に寄り添っていました。 ここで警察が来るまで、数時間待つ?

 

浅はかではありましたが、私にその選択肢はありませんでした。

 

 

その旨を伝えましたが、相手の保険会社は何やら半信半疑の模様。

 

とりあえず、こちらとしてはそのような条件は飲めませんのでと一旦、電話を切りました。

 

電話を切った後も当然、はらわたは煮えくり返っておりました。

 

 

そしてこの状況を打破するために、こちらはあの手この手の情報を集めました。

 

目撃者の証言は得られないか? ショッピングモールのカメラに写っていないか?

 

しかし、どれも空振りに終わりました。

 

 

そして、また保険会社から電話がかかってきたのです。

 

保険会社への逆襲!

 

「その後、どうなりましたでしょうか? あまり長引いてもお互い困ると思いますが」

 

あとで思ったのですが、これが同じ保険会社同士であればこのような態度は絶対しないはずです。

 

相手が何も知らない素人と思っているからこその態度でした。

 

 

そこで私はずっと引っ掛かっていた疑問をぶつけてみました。

 

「あの、本当に○○さん(加害者)は事故の状況をそのように伝えているんですか?」

 

 

「・・・はい、そのように報告を受けています。よって過失割合も以前お話した通りです」

 

 

「では、こちらから相手にもう一度確認をとらせてもらいます」

 

 

すると途端に相手の声音が変わります。

 

 

「いや、それは困ります! 契約者様から全てを一任されていますので勝手に電話するのは止めて下さい」

 

「相手の方はあなたに恐怖を感じています。 どうしても電話するなら弁護士を入れます」

 

 

何故? 事故現場では終始、穏やかな会話をしてきました。 恐れるはずはありません。

 

何かがおかしい・・・。 たまたま、その日私たちは事故現場の近くにいました。

 

そして、事故の相手のお宅も近くだったので失礼とは思いながらも

 

電話をしてお話を伺いたいと告げました。

 

 

来ても構わないとのことでした。

 

その時の一部始終がこれです。

 

 

 

「実は、あの日の事故の件でお聞きしたい事がありまして・・・」

 

「保険会社から電話がありまして、あの時あなたがバックした際、

 

私たちの車が急に割り込んできたと保険会社に報告したのですか?」

 

 

「とんでもないです。 後ろを確認せず、ぶつけたので修理代を払ってあげて下さいと言いました」

 

 

もう愕然です! 更にこんな言葉も!

 

 

「こちらで対処しますので、余計な事は一切言わないで下さいとも言われました」

 

 

信じがたい暴挙です。 言葉がありませんでした。

 

 

「分かりました。 実は先程述べた理由で全額支払いを拒否されています。

 

大変迷惑をこうむっています。 もう一度、保険会社にありのままの報告をして下さい。

 

そして、その事実を私が知っている事も伝えて頂ければ助かります」

 

 

「はい、こんな時の為に保険に入っているのに何で払ってくれないのか強く訴えます」

 

女性もあまりの展開にかなり腹を立てています。 てっきり全額払ってくれたと思っていたようです。

 

とりあえず電話してくれたのを確認した後、そこをあとにしました。

 

そしてすかさず、保険会社に電話です。

 

 

 

「もしもし、ずい分嘘を並べ立てたものですね。 呆れました。」

 

「・・・・・・。 すみません。」

 

「早く、同じ新車を用意して下さい。 待ってますから。」

 

 

「新車を用意するのは無理です。 一度上司に相談しますので少しお待ちください」

 

といった感じです。

 

 

ここであったような事例がどこの保険会社でもやられているとは言いません。

 

ですが、保険会社が中立、公正であるなどといった妄想は全て吹き飛びました。

 

会社である以上、利益無くしてはやっていけないのは承知していますが、

 

事実を捻じ曲げてまでの三文芝居などすぐにボロが出てしまいますよ!

 

 

まとめ

 

結局、保険会社からの答えは修理代金プラス迷惑料といった感じでした。

 

今回は経緯が経緯だっただけに、相当困らせてやろうと思いましたが

 

きりがないので、ここらで手打ちです。

 

 

これらの事故を通して私が学んだ事は

 

★小さな事故でも警察は呼ぶ

 

★保険会社は決して中立、公正ではない。損害額を減らす作業をしてくる。

 

★過失割合が100対0でも自分の保険会社に相談する。

 

 

最後の自分に過失が無くても、加入している保険会社に相談は出来ます。

 

保険会社に相談すると、事故件数にカウントされるのでは?と不安になりますが

 

過失割合が出なければ、その心配は無用です。

 

 

私も今回の件では加入している保険会社から、有益なアドバイスを頂きました。

 

例えば、相手の保険会社が「弁護士を呼ぶ」といった件も

 

「呼びたければ、呼んでみろ」と言ってやりなさい!と言われました(笑)

 

 

それで吹っ切れて、相手の自宅まで言った次第です。

 

自分に落ち度がない場合、自分の保険会社は動けないのですが、アドバイスはもらえます。

 

どんどん頼っていきましょう。 では、また。

 

 

 

★事故の相手が無保険車だったら、どうする?

 

無保険車と事故に遭遇した場合の対処法、本当に参りました!

 

 

 

 


コメントは4件です

  1. やっさん より:

    最近はドライブレコーダーも比較的安価で取り付けられますので、もしもの為に取り付けておくと良いですね。
    その上で弁護士特約に加入していると更に安心ですね。相手の過失が100:0こちらの場合、こちらの保険会社が交渉に乗り出してくれないことがあるようなので。面倒でも警察に届け出ることが大切なのは言うまでも無いことかと。

    • otake より:

      やっさん、コメントありがとうございます。

      確かに面倒でも、警察の届け出は重要ですね。
      今回だけは身に染みて分かりました。

  2. ひろと より:

    私も同じ事がありました。「私の後方確認不足で逆突させてしまいました」保険会社にも「私の不注意での事故です、相手の車は停車してホーンも鳴らしています」と伝えておきました。警察も入れお互いドライブレコーダーも付けていました。 しかし、お互いのドライブレコーダーが録画されていなかったのです。お互いSDカードにデータが多すぎてた様です。
    私の保険会社は「70対30」の割合を被害者に伝えたので被害者は弁護士を入れ「100対0」を主張してきました。保険会社は駐車場内の逆突なのに道路で事故した割合みたいに「相手も安全な車間距離を保っていなかったから、今までの事故の判例から過失割合を出しました」と言っています。 これでは相手が怒ってしまうので「私の修理は請求しないので70: 0で相談してください」と相手の弁護士に伝えて返答待ちですが納得してくれないと思います。最終的には自分に請求がくるのか?と思っていますが、裁判で過失が被害者にも出たら起こりきれないのかと思っています。 「ドライブレコーダーのSDカードは1年目安で交換をおすすめします。」とメーカーの回答でした。

    • otake より:

      ひろと様

      コメント、ありがとうございます。
      大変な目に遭われて、心労お察しいたします。
      私の場合も相手の方が「こんな時の為に保険に入っているのに何で支払ってくれないのですか!」
      と保険会社に怒りをぶつけておりました。

      確かに交通事故の場合、過去の事故事例に基づいて過失割合を決めているようです。
      そのような裁判の事例集がある訳ですが、今回の事故がそれと全く同じなのか?
      何ページの事故事例か?コピーして送って欲しいといっても構わないはずです。
      (駐車場なので、事故事例は参考にしていないといわれる可能性もありますが・・・)
      多分、相手の弁護士もそのあたりは突いてくるはずです。

      どちらにせよ、過失割合が出た場合は保険を使うのでヒロト様が身銭を切る必要はないと思います。
      相手に「自分に落ち度があった」と言い切った時点で、相手はあなたの誠意を受け止めています。
      私もそうでした。
      後は、保険会社対弁護士の争いですので成り行きを見守るしかないですね。
      頑張って下さい。

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