鉄道模型などによく設置される山のある風景。
緑あふれる山や岩場があるだけでNゲージ車両や建物のストラクチャーが生き生きとしてきます。
でも実際にそれなりの山を作るとなると、かなりの費用と大幅な時間は覚悟する必要があります。
粘土をこねてしばらく乾燥させたり、プラスタークロスという石膏を混ぜた布を買ったり・・
何とか100均ショップにあるものだけで、山らしきものは作れないのか?
結果的に少々残念な仕上がりになりましたが、とりあえず実験してみました!
100均材料だけで山を作ってみました
まず最初に用意するのが山の原型になる発泡スチロール。
100均で手軽に手に入ります。
これをお好きな山の形に切り出します。
今回は線路わきに壁となってある山の一部をイメージして作ってみました。
発泡スチロールをカットする際にあると便利な、電池式のスチロールカッター。
試しに100均のスチロールカッターを買ってみましたが、ほぼ切れませんでしたw
そこでカッターを使いカット。
ここで問題になるのが、山の岩肌。
自然にある岩の表面のように仕上げたいですよね。
そこで私はライターで発泡スチロールの表面をあぶる事にしました。
熱で表面を溶かし、ごつごつさせていきます。
溶かしました。
ライターは火傷防止の為、チャッカマンのように長く伸びたライターをおすすめします。
また発泡スチロールが溶ける際に体によくなさそうな煙が出ますので、行う時は野外でやりましょう。
さて気になるのが溶かした発泡スチロールの表面です。
ご覧のようにごつごつしていますが、発泡スチロールならではの丸い粒が気になります。
本当はここで表面をTAMIYAの「情景テクスチャーペイント」で塗ると
細かい粒子を含んだ塗料でうまく誤魔化されるのですが、これは100均には売っていません。
しかも700円程します。
そこで情景テクスチャーペイントの代わりに100均で売っている、木工用ボンドと砂を使います。
山の岩肌になる部分に、つまようじなどを使い木工用ボンドをまんべんなく塗っていきます。
そこに先程の砂を振りかけます。これも砂が散りますので野外の作業をおすすめします。
振りかけると、こんな感じになります。
発泡スチロールの表面がうまくみえなくなりました。
ここで30分程、乾燥させる時間が必要になってきます。
ただ粘土や石膏を乾かす時間に比べれば、かなりの時間が短縮できるはずです。
乾いたら塗装に移りましょう。
楽しい楽しい山の塗装の時間です
ここでは100均で売っている缶スプレーをおすすめします。
岩肌となるグレー色、陰影を表現するダークカラー色、最後の仕上げに使う白。
3色もあれば十分のはずです。
エアーブラシをお持ちであれば、こちらの方が割安です。
では私はエアーブラシで色付けをしていきます。
まずはグレーで塗装していきます。
土を表現したければ、ライトブラウンもいいかと思います。
刺さっているようじは手を汚さない為につけたものですので、気になさらぬようにw
続いて陰影を入れていきます。
陰となる部分に黒を塗っていきます。
最後にうすく艶消しの白を入れます。これを行う事で表面についた砂が浮き上がります。
ここで塗装は終了です。
第二段階となる森の部分に取り掛かります。
ここでは百均で売られているグリーンモスとよばれるものを使っていきます。
ダイソーでよく見かけます。
これを岩肌に沿って垂らすように配置してみました。
この上に森となる部分を乗せていくのですが、このグリーンモスはそのまま乗せると
端っこが跳ねて大変みっともなくなるようです。
そこでグリーンモスをひとつかみ程手に取り両手で団子のように丸めていきます。
もっと大きくても構いません。
丸めたら崩れないように木工用ボンドを水に溶いたものをスプレーしておくと落ち着きます。
めんどくさければ、上から木工用ボンドを薄く塗り飛び散ったグリーンモスで固めます。
そして装着。
ウ~ン、チョット厳しい状況ですかね。
参考までに今回の100均ルールを破って鉄道模型で使われる「フォーリッジクラスター」を貼り付けてみましょう。
「フォーリッジクラスター」はこのようなものです。
比較できるように、左手側にフォーリッジクラスターで作ったものを、右手側にグリーンモスを置いてみました。
左がフォーリッジクラスターを使ったものです。
並べてみると、やはりその差は歴然ですねw。
という訳で、やはりすべてを100均だけで成し遂げようとすると私の腕では厳しいようでした。
しかし、山の形状や緑の配置場所をもう少し検討すれば器用な方だといける気もしてきます。
くやしいので、身近にあるものと組み合わせてそれらしく見えるように写真を撮ってみました。
どうぞ笑ってやってください。
まずはNゲージの建物と線路を置いてみました。
クスクス・・・
はい、Zゲージのストラクチャーです。
( ´,_ゝ`)プッ
はい、SLです。
ハイ、渓流と組み合わせました。
今度は、イニシャルDです!
おおっと、今度は大渋滞の模様です。
・・・・・・
まとめ
今回は思い立ってから完成までに2時間程かかりました。
失敗という事で、そのままゴミ箱いきも考えたのですがそれでは地球環境にやさしくありません。
いろいろ試行錯誤したという事で大目に見てやってください。
ちなみに使った材料は
★発泡スチロール
★カッターとチャッカマン
★木工用ボンドと砂
★塗料
★グリーンモス
でした。
次回はもう少し綿密な計画と設計図を用意して臨みたいと思います。
さようなら・・・
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カテゴリ:ジオラマ・プラモデル [コメント:2]
作り方を教えてください。
森様
コメントありがとうございます。
作り方は書いてある通りにやって頂くと、出来上がります。
分からない点は、また聞いてください。
不親切なご返事で申し訳ございません。