ジオラマで草むらを作れるようになると、表現の幅が広がります。
鉄道模型の背景に、カープラモデルの台座にと使い方は無限です。
ただこの草むら、意外とうまく作るのが大変なのです。
中にはうまく草を立たせるために数万円もかけて装置を用意する方もいます。
ここでは100均の材料を使い、何とか草むらを作れないものか挑戦してみました。
実際にやってみて反省すべき点などが数多く見つかりましたので、是非参考にしてみてください。
100均素材で草むらに挑戦!
今回用意した100均の草むらの材料はというと・・
これ!
刷毛(はけ)です。
DIYでペンキを塗ったりニスを塗ったりする、あの刷毛。
実はこの刷毛、私が普段 草の材料として使っているものと瓜二つだったのです。
左のものが普段使っている、鉄道模型用の草です。
一袋600円から700円します。
色は別にしてほぼ素材は似たようなものでした。
もちろんこのままでは使えませんので、色を付けていきたいと思います。
用意したのは、グリーン系の塗料たち。
これを水か薄め液で溶かして刷毛の部分に塗っていきます。
私は筆を使いやってみました。
後で感じたのですが、草なので少し濃いめに塗った方が見栄えはいいという事。
私は薄く塗り過ぎました。ご注意ください。
更に表面だけではなく、奥の方もしっかりと塗るという事。
なかなか奥まで塗るのは大変ですが、後々の仕上がりが違ってきます。
ご覧のように真ん中部分には色がついていません。
これも失敗した点です。
ただ色付きの部分と色なしの部分を混ぜるとグラデーションぽくなるので、これもアリかも。
では早速作ってみましょう。
あらかじめ土台部分には茶色等の色を塗っておきます。(私は忘れました)
そして土台となる100均のコレクションケースに土の部分となるところを作っていきます。
その上に砂をまいて着色。
私は時短のため鉄道模型用のバラストと呼ばれる砂をまきました。
土の面積は後でも調整出来ますので、大まかでも大丈夫です。
さて空いた部分に植毛を開始していきましょう。
草むらの植毛開始!
先程色を付けた刷毛の登場になります。
これをハサミで希望する長さに切る訳なのですが、Nゲージなどでは5mmから1cm位がいいのでは。
1/24スケールのカープラモデル展示では、3cm位が合いそうです。
これも作り終わった後で分かった事でした。
貧乏性なので出来上がりのスケールも考えず、根元から切り出していますw
そしてこちらが切ったものです。
普段使っているものは案外値が張るのでケチケチ使いますが、こちらは何といっても100円。
惜しげもなく使います。
これの根元に木工用ボンドをつけて・・・
量があるので案外としっかり立ちます。
そしてはみ出たボンド部分にターフと呼ばれるパウダーをまきましょう。
このパウダーはジオラマ用のもので一袋600円程。
ただこれがあるだけでボンドを多くつけすぎても気にせず作業ができます。
一袋使い切るにはかなりの時間が掛かりますので、是非用意していただきたい材料です。
さてさて、あとはコレの繰り返しになります。
飽きずにせっせと草を植えていきましょうwww
自分ではかなりの量を植えたつもりですが、まだまだ草むらと呼ぶには足りません。
イヤイヤ、案外大変ですねw
ここまでで使った刷毛の量は1/4位。
まだまだ先は長いぞ~
せっせ、せっせと
田植えの時期は皆さんこんなものです。頑張りましょう!
これでどうだ! ハア、ハア・・
大分形になってきました。でも裏を見ると
はぁぁ・・・・
ちなみに植毛しながらも竹串等で草を整えながらやるとキレイに見えますよ。
どうやら終わったようです。
やはり刷毛の中心部まで色がついてませんね。
もう一度塗っていきましょう。
そしてはみ出した草や高低差も考慮して、ハサミで整える作業も忘れずに。
完成したのでフィギュアを置いてみました。
いざ、完成!
草の高さを測ると約3cm。
Nゲージには大きすぎました。やはり最初に作りたいスケールは決めておくべきです。
そして今回使った刷毛の量はというと
どんだけ減らないんだよ!
という事でせっかく作ったのでフィギュアなどを置いてみたいと思いまする。
もう少し草の色が濃くて、小物などを置けばイイ感じなのではないでしょうか。
イニシャル・D~♪
ウ~ン、やはり草むらには錆びた車が似合いますね
少年・・・
ミミズク?・・・
ふざけ過ぎたので、少し真面目にやってみます。
怒涛の2作品、ご覧ください!
こちらは1/32スケールの車を置いてみました。
もともと鉄道模型で使っている草と素材はほぼ同じなので、彩色さえ気を付ければ問題ナシ。
逆に草の量をケチらない事で迫力が増しています。
もう一つ、こちらは1/24スケールのオートバイ。
草むらの中に捨てられた工具が、草ヒロの世界を盛り上げてくれました。
根気さえあれば十分に応用が利く代用品になりえます。
ちなみに こちらは鉄道模型用の草と芝生パウダーと呼ばれるものを用いて作ったものです。
低い草の方が芝生パウダーで作ったもの。作業手順は同じです。
地面に対して草の密度が少ないので草むらとは言い難いのですが
この様な高価な材料を使った物と比較しても、あまり出来栄えは変わりません。
まとめ
今回100均素材で草むらを作ってみて感じた事は
★草になる刷毛には、しっかりと着色しないとダメ
★作る前にジオラマのスケールを決めて、それに合わせた草の長さにすること
といった基本的な事柄でした。
また植毛に根気がいる、切った草が散らばり周りを汚すといった事もありました。
しかし出来上がってみれば、中々お店では目にする事も出来ないジオラマベースなので
時間があれば是非挑戦していただきたいものでした。
LEDを使えば、こんな蛍が飛び交う草むらも簡単に出来上がりますよ。
では、では・・
カテゴリ:ジオラマ・プラモデル [コメント:0]
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