今日はジオラマで「草ヒロ」シーンを作ってみましょう。
最近では、ヤフオクのジオラマでも良く見かけるようになりました。 昔から需要はあったようですね。
「草ヒロ」とは、草むらのヒーローを縮めた略語です。 草むらに放置された車が自然と一体になり、
見るものに切なさや郷愁を誘うといったものです。
最近では車に限らず、そういった自然の中に放置された家や人工物を見ても、
絵になっていれば深い感銘を受けるようになってしまいました(笑)
軽度の病気です。 この間、釣りに行ったときに川のなかに沈んだ物置を見つけた時は、
思わずシャッターを切りまくっていました。 その写真がこちら!
ジオラマで草ヒロを作ってみよう~!
し、渋すぎる~! トタンがなんとも言えないサビ色を出しています。
では、本題に入りましょう。
とりあえず、草ヒロを意識して作ったジオラマがこちらになります。
草ヒロというからには当然、車が無ければ話にならないのですが、
こちらはマツダT-2000と呼ばれるものとスバル360という車を使用しました。
2台共しっかりとエイジング塗装にして朽ちた感を出しています。
地面に捨て置かれた引き戸も雰囲気を盛り立てます。
草ヒロなので、背景は草むらを作ればいい訳です
材料は、鉄道模型やミニチュアの情景を作るときに使う「砂利」、草地を表現する「パウダー」
後は樹木や草むらに見せかける「フォーリッジクラスター」が必要になってきます。
台座に薄く木工用ボンドを塗って、上から砂利を振りかけます。
その隙間にパウダーをまき下地が見えないように仕上げていきます。
所々にフォーリッジクラスターで草むらを作れば完成です。
小石や木の枝を散りばめると、よりリアルに見えるようになります。
あと、あると便利なのが百均で売っている「装飾用グリーンモス」と呼ばれる商品です。
木に絡みついている緑色の草のようなものが、装飾用グリーンモスです。
百円で大量に入っています(笑)。 装飾用というからには、当然衛生的に処理しているのだと思われますが
これって、多分熱帯魚水槽などでよく見かける「ウイローモス」ですよね?
コケの一種だったと思いますが、買うと結構高かったような気がします。 特に匂いもありません。
写真のように木に巻き付かせても使えますし、草の間から1.2本顔を出させてもリアルです。
続いては、車両も見ていきましょう。
ジオラマの草ヒロ車両はこんな感じ!
まずはトラックからです。 マツダT-2000と呼ばれるものです。
こちらは昭和31年に発売された商用3輪トラックで、マツダの3輪トラックの中でも人気車でした。
普段はあまりしないのですが、今回は荷台に木材を貼り付けました。 より古さを出せるかな?
と思い付きやってみました。 塗装に関しましては、こちらの記事に詳しく書いております。
iPhoneケースをサビ塗装してみました!オンリーワンのスマホケース
ボディに付いている傷は、カッターを使い表現しています。
私はカッターではなく模型用のデザインナイフを使っていますが、どちらにしても安全には十分注意して
作業を行ってください。 デザインナイフの方が作業しやすく、おすすめとなります。
こちらの方が少し見やすいかと思いますが、塗装した上からナイフを使いサビの境界線を作っていきます。
そこにサビ塗装を施します。
この手法はジオラマ界のアラーキーこと荒木智さんがブログで紹介してたものを見てやっています。
次はスバル360も少しだけ、見ていきます。
こちらはキットにはなかったのですが、ボンネットの中にスペアタイヤを埋め込みました。
実車でもこのようになっているので、予備のタイヤを中に入れボンネットをくり抜いて、
ご覧のようにしてみました。
他の出品者の方もドアの継ぎ目に切れ込みを入れ、ドアが開くようにしたりして工夫されてます。
草ヒロなので、朽ちていれば何でもOKです(笑)
この穴はさすがにカッターだけだと厳しかったので、最初にドリルを使い穴を開けています。
他には、よくある手法としてガラスを割ったり、タイヤをパンクさせたりしています。
私の場合は、タイヤの一部をライターであぶり柔らかくなった時に、平らな所に押し当てるやり方です。
案外リアルにパンク表現が出来ますので、お試しあれ!(火傷には注意!)
最後にあるものを足して完成となります。 そのあるものとは・・・・。
そう、草ヒロへの愛です!(うわ~、物投げんなΣ(゚□゚;)
まとめ
ジオラマで草ヒロをうまく表現するコツは何なのでしょうね?
やはり、その場に漂う空気感ですかね。 少しの切なさやノスタルジー感、
常日頃からそういった感性といった物を身に付けるしかないのでしょう。
これは茨城県にある小さな町を観光した時に見つけた看板です。
永い風雨と紫外線によりイイ感じに劣化しています。
こんな味が出せる様に、これからも精進してまいります。
カテゴリ:ジオラマ・プラモデル [コメント:0]
コメントフォーム