犬鳴隧道(旧犬鳴トンネル)を抜けた先に、ボロボロの白いセダンが放置されているらしい。
かつてカップルでここを訪れ、村人の襲撃にあった名残だという・・・
まるで晒し物のように置かれた、朽ち果てた白いセダン。
まさに草ヒロのジオラマの素材にピッタリではありませんか!
これを作らずして、何が草ヒロでしょう。
早速、着手しました。
全編に流れるおどろおどろしい雰囲気を、どうぞ心ゆくまでお楽しみください・・・
犬鳴村の白いセダンとは・・・
今更「犬鳴トンネル」の説明は必要ないほど、超有名な心霊スポットですね。
正式には犬鳴隧道といい、通称 旧犬鳴トンネルは非常に薄気味悪い場所から
開通当時からでも車の通行が極めて少ないトンネルだったそうです。
現在は新犬鳴トンネルが開通した事もあり、トンネルとしての役目を終えています。
その為、不法投棄や暴走族のたまり場となった今では、立ち入り禁止区域となってしまいました。
実はこのトンネルを抜けた先に、外界との接触を嫌う村があり
よそ者が侵入するや否や、村人総出で襲い掛かってくるという都市伝説が生まれた村があるのです。
それが 犬鳴村(いぬなきむら)
映画「犬鳴村」も大ヒットのようですね。
そして、ここには様々な忌まわしき伝説が数多く残されています。
例えば、現在では立ち入る事も許されないトンネルを抜けると、一枚の看板が立っていて
この先、日本国憲法は通用せず・・
とか、白いセダンに乗ったカップルが村人たちによって襲撃されたために
犬鳴トンネル入り口には
白いセダンは迂回してください
といった警告まであるとか・・・。
謎が謎をよび、興味が尽きる事はありません。
もちろん行ってみようなどとは、決して思いませんが。
さて前置きがだいぶ長くなってしまったのですが、こちらが今回作ったジオラマになります。
ジオラマ、「犬鳴峠の白いセダン」
せっかくなので、ドラマ風に紹介したいと思いますw
薄暗いトンネルを進んでいくと、やっと出口が見えてきた。
トンネルを出て少し進むと、そこには朽ち果てた白いセダンが一台止まっている。
これが噂の白いセダン・・・
そして、何やらセダンのそばに手書きの看板が置かれている。
何、何・・・
通用・・
下の方の文字がかすれていて、全く意味が分からない。
「日本国・・・、通用・・」
一瞬で体中の毛穴が開く。
噂に聞いていた警告メッセージ、本当にこんなことが
先輩であるSは
「物置小屋のそばにボロボロの白いセダンが放置してあるから」と言った
確かにそうだ、その通りなのだけれども
この車、、タダの車じゃないだろ!
何とも言えない禍々しさは一体どこから湧き上がってきているのか・・
ふと、物置小屋のトタンに貼られた紙が目に留まる
「犬????」
「番犬、注意???」
イヤ違う、違う~
そうか、オレは今、犬鳴村に来ているんだ
足元からじわじわと這い上がってくる不安という名の恐怖
「誰か、だっれか居ませんか~」
舌がもつれ、平常心が崩れていくのが分かる
そして、おもむろに物置小屋になだれ込む
「なんだココ、物置じゃなかったのか・・、応接室??」
蓄積されたホコリが宙に舞う、カビ臭い
そう思った瞬間、後頭部に強い衝撃を受け三秒ほどで意識がなくなった・・・
どのくらいの時間が経過したのだろう
表に出ると辺りはすでに宵闇に包まれていた。
頭部の鈍痛がこれは現実だと教えてくれる
先程から体中の細胞が危険シグナルを打ち鳴らしている
ここはヤバイ、早く逃げろと・・
ふと見ると白いセダンが月明かりに照らされていた
「早く、早にゃく、戻らにゃいと、と、と」
また舌がもつれ始めている、既に限界などとっくに通り越しているのだろう
走るたびにトンネルの壁が肩に喰い込んでくる
もはや真っ直ぐに走る事さえままならなかった
「来るんじゃなかった、来るんじゃなひゃった、こんなとこ」
日本には決して立ち入ってはならない場所がある・・・・
まとめ
今回、今までにはない程車にダメージを与えてみました。
屋根を上から押して、ピラーを破壊。
室内は長年の風雨で傷んだ汚し塗装をして、塗料が乾ききらないうちに緑色のパウダーを振りかけ
荒廃した感じを表現しています。
タイヤもライターであぶり、パンクしたように見せかけました。
若干あぶり方が弱かった為、つぶれ方がイマイチですが・・
塗装はスプレーはがし塗装で下準備をしてから、フラットブラックとハルレッドを混ぜたもので
雨だれ跡を描き、その後サビ塗料で仕上げています。
仕上げにLEDライトをクリアーレッドで塗れば、昭和の安っぽいお化け屋敷風の出来上がりです。
しかしここまでダメージを与えてしまうと、一歩間違えればただの産廃ですw
何度やっても、エイジングのさじ加減は奥が深いと思う今日この頃でした。
では、また・・・
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